自分よりあの人の方ができる、私なんかまだまだ….
そんな気持ちになる時ってありませんか?
もしかしたらそれは誰かを大切にしてきた証かもしれません。
「自信がない」と思っても、それは悪いことじゃない
先日、とある有名なグラフィックデザイナーさんが開催されたクリエイター向けセルフブランディングのイベントにデザイナー仲間と参加した時のこと。
会場がある施設に到着した途端に、急にデザイナー仲間が
「私みたいなペーペーがこんなところに参加していいのか不安になってきた」
「めちゃくちゃできるデザイナーさんばかりだったらどうしよう。。。」
とポツリと言いました。
その言葉を聞いて、「わかるなあ」と思いました。
特にクリエイターやフリーランスの世界では、成果や実績が“見えやすい”ぶん、
他人と比べて「自分はまだ足りてない」と感じやすいんですよね。
● SNSで活躍している人を見て落ち込む
● 周りがすごく見えて、自分の小ささを感じてしまう
● 「自分には語れるものがない」と思ってしまう
こうした不安が出てくるのは、自分の仕事や届けている価値を真剣に考えているからこそ。
つまり、それは誠実で、責任感のある証なんです。
「お客様が喜んでくれたこと」こそ、自分の実績
つぶやいたデザイナー仲間は、私の知る限りでも多くの起業家さんのサポートをし、感謝され、リピートされてきている人です。
一緒にお仕事をする時も、こちらの手間が省けるように先を読んで動いてくれる素晴らしい才能を持っています。
でも、そういうできることっていうのは自分ではやって当たり前だからなかなか気づかない。
・「ありがとう」と言ってもらえた瞬間
・お客様の不安が笑顔に変わったとき
・「またお願いしたい」と言われた経験
どれも立派な“実績”です。
ありのままの自分を受け入れる
私は彼女にこう伝えました。
今までたくさんの起業家さんのサポートしてきてるじゃない?
しかも、リピーターさんまでいて紹介もされてるってことはお客様にとってすごく役に立ってるし
喜ばれているってことじゃん。すごいデザインを作ることが全てじゃないし、今来てくれているお客様を幸せにできていればそれだけですごいことじゃない?
その瞬間彼女の顔がパッと明るくなり「そうですよね!私の作ったデザインのおかげで自信が持てましたって言われました!」と素敵なエピソードまで話してくれました。
“今の自分”を受け入れられたとき、人はふっと楽になる。
今のままでも十分愛される理由はたくさんあるのです。
「もっとできなきゃ」と思う前に、今の自分を見てみて
人と関わる仕事をしていると、つい“もっと上を目指さなきゃ”という気持ちが出てきます。
SNSでキラキラと発信している人を見ると、「自分もあれくらいしなきゃ」と思ってしまう。
比べるつもりがなくても、「わたし、全然足りてない」と感じてしまう。
でも――
本当に大切なのは、“もっと”の先にある理想の姿ではなく、今ここにいる自分です。
・誰かの話を丁寧に聞いたこと
・迷っている相手に、やさしく背中を押したこと
・時間をかけて、相手の想いに寄り添ったこと
こうした小さな行動が、実は一番深く届いていたりします。
誰かにとっては、「いてくれてよかった」存在になっていることもあるんです。
実績や数字は目に見えやすいけれど、
信頼や温度は、すぐには形にならないもの。
でも、ちゃんと積み重なって、いつか“あなただからお願いしたい”に変わっていく。
焦る気持ちが出てきたときこそ、
「私は今、どんなことを大切に届けているだろう?」と、静かに振り返ってみてください。
今のあなたには、すでに「誰かの心に残っている仕事」があるはずです。
自分の言葉で誰かが救われた経験は、あなたの宝物
デザイナー仲間の彼女にかけた「不安になる必要はないよ」という言葉。
あの瞬間、彼女の表情が一気にパッと明るくなったのが忘れられません。
その笑顔を見て、ふと思いました。
「私の言葉って、ちゃんと誰かに届くんだ」
「何気なくかけたひと言でも、人の気持ちを変えられることがあるんだ」って。
正直私自身も、これでいいのかな?役に立ってるのかな?と不安になることがあります。
完璧じゃないし、すごい実績があるわけでもない。
でもその日感じたのは
誰かの心に寄り添い、ほんの少しでも軽くできたとしたら、
それってもう、すごく大きなことなんじゃないかな。
自分がかけた言葉で、誰かが少し前を向けたなら。
その瞬間が、きっと“宝物”なんだと思います。
もしあなたにも、誰かに「ありがとう」と言ってもらえた経験があるなら。
思い出してみてください。
それはあなたの存在が、確かに誰かを救ったという証拠です。
自分のことをすぐ褒めるのは、なんだか気恥ずかしいけど、
それでも「いいじゃん、私」って、心の中で言ってあげたくなった
そんな気づきのある一日でした。
あの人よりも、「ありがとう」と言ってくれた人を見よう
会場に入る前は、すごい人たちばかりの場に自分がいていいんだろうかと不安に思っていた彼女。
一言声をかけてからは自信を取り戻し、さっきまでオドオドしてた姿はどこに?という姿で会場に入って行きました。
交流会では積極的に主催のグラフィックデザイナーさんに話しかけたり、会場に